邦楽ロックバンド、Benthamが活動5周年を記念した初のベストアルバム『Re: Public <2014-2019>』を発売。そんな彼らにアルバムに込めた想いや選曲方法、各自が思い出に残っている曲などを聴いてみた。彼らの5年間を感じるインタビューになっているので、最後まで読んでほしい。
がむしゃらに走ってきた5年間だったけど、やりたいことに溢れてた5年間だった
――ベストアルバム『Re: Public <2014-2019>』をリリースしたばかりのBenthamの皆さんですが、アルバム完成しての感想はいかがでしょうか?
小関 竜矢(Vo.Gt.):僕は改めてBenthamの楽曲と向き合って、色々な再発見もありました。この5年、ずっと前しか向いていなかったので改めて振り返った時、ファンのみんながすごく寄り添ってくれていたなって思えました。ファンの存在や有難みも再認識出来て、もっとみんなと寄り添っていきたいし、もっとみんなを喜ばせたいと感じました。
須田 原生(Gt.Cho.):こうして聴くと5年間、あっという間な気がします。年間100本以上ライブをやりながら、同時進行で制作も進めていたり、がむしゃらに走ってきた5年間だったけど、やりたいことに溢れてた5年間だったなとも思いました。改めて過去音源を聴くと、同じ曲でもいまライブで演奏してるのと全然違ったりして。それはすごく良いことだと思うし、当時の気持ちを思い返すことも出来ました。今回、「パブリック」を5年ぶりに再録したんですが、ずっとライブで演奏し続けてきた曲を、いまの僕らが演奏してるってところで聴き比べてもらえると、すごく面白いと思います。
辻 怜次(Ba.):僕はまず、ベストアルバムが出せるってことが、いちミュージシャンとして嬉しいですね。初めて聴くアーティストを開拓する時、ベスト盤から聴いてみようと思う人も多いと思うので、新しい人に聴いてもらえるチャンスだし、興味ある人に昔の曲を掘り下げてもらえるチャンスが出来たので、それもすごく嬉しいです。
鈴木 敬(Dr.Cho):僕は作品を出すごとに、「こういう曲が欲しい」とか「ここを伸ばしていこう」って、曲を作り進めていったことを思い出しました。僕らをずっと観続けてきてくれたファンもいるし、最近好きになってくれた人もいるんですけど、こうしてファンと一緒に成長して来れたんだなというのを改めて思いました。
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