LtoR: 市塚裕子、キムラミツノリ、三重野徹朗、エンドケイプ

 

 

 

ハモンドオルガン、ベース、ドラムという、日本では少し珍しい編成のインストバンド「BANANA NEEDLE」(バナナ・ニードル)。コロナ禍でライブの場が奪われつつある中、アルバム『Organ New World』のリリースを決定。さらに、毎回ライブを応援してくださる皆さんと一緒に「バナナだらけのMVを作ろう!」と、WIZYでプロジェクトを開始した。そこで、メンバーと、作詞家でありバナナートの第一人者でもあるエンドケイプ氏にインタビュー、現在の心境や新作についてなど、話を聞いた。

 

 

 

いま出せる最大限の演奏で臨めたと思っています

 

 

 

――現在、WIZYで「みんなとバナナだらけのMVを作りたい!」プロジェクトを展開中のBANANA NEEDLE(https://wizy.jp/project/517/ )さんとバナナートの第一人者であるエンドケイプさんもご一緒に、プロジェクトと最新アルバムのお話をお聞きします。まず、11月発売の3rdアルバム『Organ New World』はどんな作品になったでしょうか?

 

市塚裕子(ハモンドオルガン):1枚目、2枚目よりもお互いが好き勝手出来たというか。メンバーの個性も遠慮なく発揮出来て、いま出せる最大限の演奏で臨めたと思っています。

 

――2016年に本格活動をスタートして5年目、3人のグルーヴや音楽性も固まってきたのでしょうか?

 

市塚:そうですね。1枚目『バナナニードル』はポップにキャッチーにというところを意識して作って、2枚目『SUGAR SPOT』はちょっと好き勝手にやらせていただいて。3枚目はより好き勝手にやらせていただいて(笑)。いまのBANANA NEEDLEが上手く表現出来たと思います。2枚目はジャンル的にもわちゃわちゃした感じがありながら、「これがBANANA NEEDLEの音楽だ!」って芯はあったと思っていて、3枚目ではそこがより出せていると思います。

 

 

 

BANANA NEEDLE「TsuRu(ツル)」

(TBSテレビ「知ってニャるほど!ヘルシスト」オープニングテーマ曲)

 

 

 

――BANANA NEEDLEはハモンドオルガンを軸とした、他にないサウンドを鳴らせているバンドだと思いますが。今作でもオルガンを遠慮なくガッツリ弾けましたか?

 

市塚:ガッツリ弾きました! ま、毎回遠慮なくガッツリ弾いてるんですけど。

 

三重野徹朗(ベース):市塚さんが遠慮してるところを見たことないです(笑)。

 

――あはは。三重野さんはアルバム完成しての感想は?

 

三重野:市塚が言った通りで、僕も遠慮なく演らせていただきました。今回はちょっと時間もあったので、制作中にも新曲が作れたり。濃厚といえば濃厚、散らかってると言えば散らかってますが、自信を持ってお聴かせ出来る作品になったと思います。

 

 

 

BANANA NEEDLE「Oh! Your DAISY」

 

 

 

――キムラさんはいかがですか?

 

キムラミツノリ(ドラムス):僕は個人的に1枚目は何も分からない状況で、バタバタしながらレコーディングしたので。2作を経て少し自分を出せる状態になってきたところで3枚目に挑んで、満足出来るプレイが残せて、すごく良かったです。作品としてもより濃いものになったと思うし、ジャンルに括れないところがすごく良いなと思ってます。BANANA NEEDLEの音楽がしっかり出せてると思うし、いまのBANANA NEEDLEが伝わる作品になったと思います。

 

3rdジャケ

アルバム『Organ New World』ジャケット写真

 

――エンドケイプさんはBANANA NEEDLEの音楽の印象はいかがですか?

 

エンドケイプ:BANANA NEEDLEの音楽ってドラマチックだし、景色や物語が見えてくる音楽なので、すごく偉大だと思うし、共感して聴かせていただいてます。

 

――BANANA NEEDLEとエンドケイプさんの出会いについて教えて頂けますか?

 

三重野:Twitterで「バナナに針で絵を描くアーティストがいますよ」と教えてもらって、調べてみたら僕の先輩ミュージシャン(末松一人)のCDジャケット(『Curiously Twisted Soul』)を手掛けていて。先輩を通じて「何か一緒にやりましょう」ってお願いして、お声がけしたのが最初でした。

 

※BANANA NEEDLEメンバー制作バナナ―ト

 

バナナートレコチョク

※エンドケイプ制作バナナ―ト

 

――BANANA NEEDLEって、まさにバナナートを表してるようなバンド名で。偶然の一言では説明出来ないような、運命的なものがありますね。

 

エンドケイプ:連絡もらって、僕もびっくりしました(笑)。

 

三重野:バンド名を決める時、「みんな知ってる単語」ってところでバナナが出てきて。バナナについてネットで調べてた時、バナナの皮に針で絵を描いた画像がたくさん出てきて。きっとその時に既にエンドケイプさんの作品を見ていたと思うんですが、「バナナ針にしようか?」「ちょっとパンクバンドっぽいね」なんて会話があって、BANANA NEEDLEになったんです。

 

 

 

BANANA NEEDLE「Fenice」

 

 

 

――エンドケイプさんの存在は知らずに、バナナートを目にしていたんですね!!

 

三重野:そうなんです。だからエンドケイプさんは結成前から、4人目のメンバーだったんです(笑)。で、その後お知り合いになって、「もしかして、あの時の画像の……?」なんて思ってたんですけど。完全に縁があって、会うべくして会ったということですね。

 

エンドケイプ:間違いないですね。なかなか、バンドにBANANA NEEDLEなんて名前は付けないですから。初めて知った時には「なんで? どういうこと?」と思いました(笑)。

 

 

――そうだったんですね!エンドケイプさんはクリエイターであり、作詞家として活動されてたりもするんですよね?

 

エンドケイプ:そうなんです、西川貴教さんの曲の歌詞を書かせていただいたり。

 

三重野:エンドケイプさんはとにかく多彩で趣味が広すぎるので、その話を聞くだけでもすごく楽しいんです。

 

――エアコンの室外機のマニアでもあるんですよね?

 

エンドケイプ:はい、室外機が大好きで(笑)。

 

三重野:僕も影響受けちゃって、室外機を求めて色んなところを歩いて写真を取ったり。僕は室外機とかサバゲーとか、いろいろとエンドケイプさんの影響を受けてます。

 

エンドケイプ:好きなことしかやってないんです。好きなことをやってると、こういう繋がりも出来たりするので、そういうところで生きてます。

 

――バナナートはどんなキッカケで始めたんですか?

 

エンドケイプ:「既存の概念を変える」というのが僕のコンセプトにあって。バナナって痛みやすいってところがネガティブな商品イメージとしてあると思うんですけど、「それもアートにすることでポジティブに変換出来るよ」ってことを伝えたかったんです。小学校でワークショップをやったりするんですけど、子供たちに「考え方ひとつでどんなことでもポジティブに出来るよ」ってことを教えながらバナナートをやっています。

 

 

 

「バナナートを やってみよー!!」エンドケイプ & BANANA NEEDLE

 

 

 

――何より、手軽に出来ますしね。バナナに刺すのはつまようじでもいいんですか?

 

エンドケイプ:子供たちはつまようじでやってます。バナナがあって、針でもようじでも尖ってるものがあれば何でも出来ちゃいます。

 

市塚:やり出すと、すごい楽しいんですよ! 時間を忘れて、ず~っとやっちゃいます(笑)。刺してもしばらく経たないと色が浮き出てこないから、その間に別のところを掘ってとか、終わりの見えない不思議な作業が延々と続くのもすごく楽しくて。

 

キムラ:そう。「あっちも足そう、こっちも足そう」ってやってると、終わりって言われない限り延々やっちゃうんです。

 

市塚:3~4時間はこれで時間潰せるよね(笑)。で、出来上がってみると「ちゃんと描けてたんだ!」っていう感動があったり。

 

三重野:終わったら食べれるっていうのがまた良いところですよね、エコですよ。

 

エンドケイプ:「食べるまでがアート」ですから。

 

 

 

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