パワフルな歌声と表現力の高さで、アニソンシンガーとして注目を集めている亜咲花(あさか)。1月26日(木)にリリースされるデジタルシングル「燈火」は同日発売のNintendo Switch™/PlayStation®4用ゲーム「サマータイムレンダ Another Horizon」オープニングテーマとなっており、楽曲の仕上がりも良く、作品ファンを筆頭に、話題を集めそうな作品になっている。本作は『MAGES. DL STORE』にて、システムボイスやリリースイベントなど、ここでしか購入できない、限定コンテンツ付きパッケージを販売することが決定した。(https://mages.murket.jp/special/asaka_touka)そこで今回「レコログ」では、作品に込めた想いを中心に、限定コンテンツの制作秘話、さらに彼女の意外な一面まで、様々な話を聞いた。彼女の魅力が凝縮された、ここでしか読めないインタビューに仕上がっているので、是非最後までチェックしてほしい。

 

 

 

亜咲花の楽曲を通じていろいろと知ってもらえるきっかけになれたらいいな

 

──まずは亜咲花さんが音楽を好きになったきっかけ、歌うことが好きになったきっかけを教えてください。

 

小さい頃から歌うことがすごく好きで、家で鼻歌を歌ったり、口ずさんだりしていたんですよ。だけど歌手になりたいとは思ってなくて、プロゴルファー、アイドル、通訳など、いろんな夢を経て、中学2年生の頃にアニソン歌手になろうと思ったんです。そう思ったきっかけは、アニメを見て、そこからアニソン歌手っていうアニメの歌を専門に歌う職業があるんだって知ったことです。私はアニメも大好きだし、歌も大好きだし、その2つが合わさったアニソン歌手になりたいと思いました。

 

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──もっと幅広く“歌手になりたい”と思ったわけじゃなく、最初からアニソン歌手と決めていたんですね。

 

ボイストレーニングの先生からも、私のようなソウルフルに魂の底から歌い上げるような感じの曲って、アニソンではあまり多くなくて、どちらかというとテンポが速めだったり言葉数が多かったりデジタルサウンドが強めなものが多いので「普通の歌手ではだめなの?」とは言われ続けました(笑)。でも当時の自分には、アニメの歌じゃなきゃ嫌だっていうこだわりがすごくあったんですよね。それを貫き続けた結果、今の自分があると思うので、ここだけは信念を曲げないでよかったなと思っています。

 

──1月26日(木)にリリースされるデジタルシングル「燈火」は、Switch/PS4ゲーム「サマータイムレンダ Another Horizon」のオープニングテーマ。アニメ「サマータイムレンダ」2ndオープニングテーマを飾った「夏夢ノイジー」に続くタイアップになりますが、このお話が決まった時はどんなことを思われましたか?

 

前作「夏夢ノイジー」は、アニメ「サマータイムレンダ」が2022年4月から半年間2クールやっていて、そのうちの2ndオープニングテーマだったんですが、物語が長い分2クール目に入った時にガラッと作風が変わったんですね。それまではちょっと爽やかな感じだったのが、2クール目に差し掛かるあたりからサスペンス要素が強めに出てきて、アクション要素も増えてきたんです。そのオープニングテーマだったので、聴いているだけでバトルシーンの映像が浮かんでくるぐらいパワフルなものにしたいなという気持ちで歌っていたんです。アニメの時にもかなりこだわってレコーディングしていたので、その気持ちが伝わったのかなと思って嬉しかったです。

 

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──「燈火」もシリアスなロックチューンとなっていますが、曲が上がってきた時、どんな印象を受けましたか?

 

私のイメージだと、作品のカラーもあるのでガッツリ王道のロックで「今からゲームをやるぞ!」っていう高揚感を詰め込んだような曲でくるのかなと思っていたら、ロックだけどしっとりとボーカルが歌い上げるミドルナンバーだったので、すごく意外でした。作品もシリアスなので、そういうところではマッチしているんですが、曲調やテンポがけっこう落ち着いている印象があったので、レコーディングの時も大変でした。切ない感じでいった方がいいのか、「戦うぞ」っていう闘争心は燃え尽きてないと思うんだけど、でも熱くなりすぎてもちょっと合わないし、その間を取るのがすごく大変でした。

 

──レコーディングで意識したことはどんなことですか?

 

今までに歌ったことがないジャンルだったので、全部が苦しいとか辛いじゃなくて、絶対に自分はこの逆境から抜け出すんだ、っていうメラメラと燃えている闘志は声を通して伝えなきゃいけないところだったので、一筋縄じゃいかなくて。ブレス1つでも印象は変わっちゃうし、ビブラートはかけすぎるとくどくなるから2秒にしよう、とか、でもストレートすぎるとさらっと聴き流されちゃいそうだなとか、そういうことを意識して細かく調整しながらテクニック的なものを入れていったりしました。ミドルテンポっていうのはやっていて面白かったです。

 

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──歌詞も、原作を知らなくてももちろん楽しめますが、原作を知ると言葉の一つ一つにより深みが感じられるような内容になっていますね。

 

漫画原作も一通り物語は終わってますし、アニメの方でもそれが完結したのに、またゲームで彼らは1から苦しい思いをしなきゃいけないんだなと、ちょっと心苦しいところもありますが(笑)。“絶望の最果てに何があるの”なんて、たぶんすごく追い詰められている状態なんですよね。でも、追い詰められているけど絶対どこかに希望や解決策はあるっていう、そういうポジティブな気持ちもなくはない。だから明るすぎず、でも諦めてはないぞっていう、その絶妙な調整はすごく大変でした。しっかり歌詞を読み解いて、1番のAメロBメロは真っ暗な闇に対して投げかけている感じ、そしてサビは魂が燃えたぎるような、しっかりとその光に向かって歌っていくっていうことをイメージして録りました。AメロBメロサビと、ちょっとずつ声質を変えているので、そこに注目して聴いていただきたいです。

 

──そして今作は、レコチョクが提供するプラットフォームを活用してオープンした『MAGES. DL STORE』にて、デジタルシングルに様々なアイテムがセットになった限定コンテンツ付きパッケージが販売されます(https://mages.murket.jp/special/asaka_touka)。この施策を進めるにあたって、どんなことを思われましたか?

 

いつもはCDでみなさんにお届けすることが多かったんですが、今は配信サービスで音楽を聴かれている方も多いですし、今の時代に合っているのかなと思いました。ただ、今の時代に合わせましたっていうことだけだと少し寂しいので、何か一味付け加えたいなと思って、デジタルならではの特典を中心にしました。システムボイスや、デジタルカードにサインを入れたり、リリースイベントを企画したり。そういった試みは初めてなんですけど、何事も始めてみないとわからないので、お客さんにも率直な意見を聞いてみたいですね。システムボイス集もかなり頑張って収録したので、みなさんの感想を聞きたいところです。

 

──システムボイス集はいろいろと入っていて、聞いていて楽しかったです。

 

良かったです。ファンのみなさんに面白いな、欲しいなって思ってもらえるものをお届けできたらいいなという気持ちはもちろんあるんですけど、私はどちらかというと、歌メインにやっている人間でもあるので、声優さんみたいに可愛らしく「起きて」とか、「おはよう」とか、甘い感じの雰囲気で録ることができないので(笑)、“亜咲花らしいね”とか“これ面白いな”って思ってもらえるものにしよう、とシフトチェンジをして、自分の中で考えてボイスを録ってみました。

 

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──発売記念イベントはどんな内容になる予定ですか?

 

ミニライブとトークショー、あと会場限定ブロマイドお渡し会を予定しています。リリースイベントはここ半年ぐらいやれていないので、すごく楽しみです。こういう最新曲を届ける場所って自分のライブ以外ないので、こういうリリースイベントがあると、リリースした曲をしっかりとみなさんに生で届けられるのでいいですよね。2023年の目標はいろんな人に歌を届けたいと思っているので、2023年のいいスタートになると思っています。

 

──2月10日(金)にはワンマンライブも決定していますね。

 

そうなんです。12月末にマネージャーさんに「どうしてもワンマンライブがやりたいんです」とお願いして、年明けすぐに決まって、その2日後に告知しました。今、急ピッチで物事が進んでいます(笑)。なぜやりたかったかというと、2022年1月に亜咲花のアーティストデビュー5周年を祝うアニバーサリーライブをKT Zepp Yokohamaでやったんですけど、それ以降、自分のワンマンライブが出来なかったんです。そうすると1年以上ワンマンライブをやっていないことになるなと思って、ちょっと焦っちゃって。私もそうですけど、お客さんもブランクが空き過ぎると、いざライブをやるってなった時にどういうふうに楽しんでいいのかわからなくなっちゃうんじゃないかなと思って。それでリハビリを兼ねて、1発ワンマンをやらせてもらっていいですか?ってことで無理を言って実現できたんです。でも、リハビリだからと言ってセットリストに余裕を持たすかっていったらそうじゃなくて、もうゴリゴリにします(笑)。最近はホールライブばかりでライブハウスでのスタンディングはすごい久しぶりなので、亜咲花のライブってこういうライブもあるんだよって、新しいパフォーマンスを観せられる場にもなるのかなと思っています。

 

──これからやってみたいことや、2023年の目標はありますか?

 

今年は全国に歌を届けたいと思っています。ワンマンライブのみならず、全国ツアーもやりたいですし、ちょっと大きい目標も持っているので、もしツアーを発表してみなさんのお住まいの近くに亜咲花が来るよってなった時には、一度でも足を運んでいただいて、生の亜咲花の歌を聴いてもらえると、自分で言うのも恥ずかしいですけど、亜咲花のライブにまた行きたいって思ってもらえると思います。ライブに行く勇気、その1歩って意外と重かったりするんですよね。その1歩を踏み出せてもらえれば、また行こうって次に繋がると思うので、私もみなさんの気持ちをカッと引っ張って、みなさんといろんないい景色を見れるように、歌手としてもいろいろと頑張っていきたいと思いますので、応援していただけたら嬉しいと思っております。

 

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──亜咲花さんのパーソナルな部分をもう少し知りたいので、亜咲花さんの意外な一面を教えてください。

 

意外と料理上手な一面があります。ファンクラブでは投稿はしてるんですが、SNSでは全く出していなかったんですよ。けっこうサバサバしているので、大雑把な典型的なB型のイメージがみなさん強いと思うんですけど、実は手先が器用で、料理も上手っていうことをもっとアピールしたい(笑)。ファンクラブでは「揚げ出し豆腐作ったよ」とか「とんかつ作ったよ」とか出していたんですけど、この間エッグベネディクトを作ったらすごくうまくできたので、さすがにTwitterで10万人のフォロワーにアピールしました(笑)。

 

──エッグベネディクト、すごい!

 

もともと物を作ったり同じ作業を永遠とすることが好きなんですよね。例えば帳簿をつけていて、領収書を1月、2月…とまとめて、そこから細かくご飯代、とか服代、とか細かくつけたり、そういう細かい作業をするのが好きなんですよね。で、何か実際にクリエイトしたいなと思って、ボールペンとかマグネットとかネックレスとか、手作りグッズを自分のイベントやワンマンライブで販売しているんです。いつかご時世が落ち着いてきたら、亜咲花の作った料理を提供するとかお料理教室的なことも、ファンクラブイベントなんかでやってみても面白いんじゃないのかなって思ってます。

 

──得意料理は何ですか?

 

ハンバーグがけっこう得意です。外がカリッとしてるんだけど、中がめちゃくちゃホクホクしてるようなやつがいいんですよね。最近飲めるハンバーグが流行ってて、それを実際食べに行った時に、これは作れるかもしれないと思って、レシピ見ずに自分で、パン粉は入れずに、卵と牛乳をちょっとだけ入れて、そこに豆腐を1丁入れるんですよ。そうすると、もうドゥルンドゥルンのポヨッポヨのハンバーグができるんですよ。それを作るのにハマっています。今年は、女子力高いんだぞっていうのをアピールしていく一年にしたいと思います(笑)。

 

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──ありがとうございます。最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。

 

音源をリリースして終わりじゃなくて、そこから先にあるライブやイベントで、その音楽を生で届けて、ようやく音楽というものが完成すると思うんです。なので、今年はリリースイベントもそうですし、2月10日にワンマンライブもあるので、アルバムの中の1曲やカップリングの1曲など、今までスポットが当たっていなかった楽曲たちにようやく光を照らしてあげられる瞬間が訪れると思いますので、フェスなどでは披露しきれていない楽曲たちを聴きに来ていただければと思います。CDとライブではかなり違うと思うので、音楽の幅広さというのを、亜咲花の楽曲を通じていろいろと知ってもらえるきっかけになれたらいいなと思っています。

 

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文:大窪由香

写真:平野哲郎

 

▼亜咲花デジタルシングル「燈火」

2023年1月26日発売

Nintendo Switch™/PlayStation®4用ゲームソフト『サマータイムレンダ Another Horizon』オープニングテーマ

 

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▼レコチョクが運営するワンストップECソリューション・murketを活用してオープンした『MAGES.DL STORE』にて、デジタルシングル「燈火」の限定コンテンツ付きパッケージを販売中!詳細はこちら。

https://mages.murket.jp/item/35726

  • 亜咲花

    亜咲花

    1999 年 10 月 7 日生まれ。愛知県名古屋市出身。
    幼少期の 3 歳より 5 年間をアメリカ・ミシガン州で過ごす。
    亜細亜に咲く花、亜咲花(あさか)。
    2016 年 4 月から芸能活動を始め、10 月に 17 歳の高校生アニソンシンガーとして TV アニメ『Occultic;Nine-オカルティック・ナイン-』ED テーマ「Open your eyes」でデビュー。TV アニメ『ゆるキャン△』シリーズや『ひぐらしのなく頃に 業』『サマータイムレンダ』の主題歌など、数多くの TV アニメ主題歌を歌唱。
    世界最大のアニソンライブイベント「Animelo Summer Live 2018 “OK!”」「Animelo Summer Live 2019-STORY-」「Animelo Summer Live 2021 -COLORS-」に連続出演を果たす。2022 年開催の「Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-」にも出演!
    パワフルで魅力的な歌声、ネイティヴな英語の発音、表現力の高さを持つシンガーとして注目されている。
    NHK ラジオ第1放送「アニメ・ステラー」でパーソナリティを担当。他にも様々な番組に出演し、アニソンシンガーを軸にマルチに活躍中!