矢作萌夏

 

――次世代エースとも言われていますが、そういう周りからの声や期待はどう受け止めています?

 

うれしいです。私AKB48に入って性格が変わったんです。前は緊張ばっかりしていて人前が嫌いで喋るのも苦手だったんですけど、入ってからは緊張とかしなくなったし、周りからそう言われることもうれしいと素直に思えるようになりました。緊張しちゃうと全部できなくなって、振りとかも失敗することが多いんです。だから緊張しないようにしようと思って、緊張するのをやめました。

 

――簡単に言っていますけど、そう思っても普通の人は中々できないと思いますよ。

 

はい。でもできちゃいました(笑)。

 

――それは第16期生オーディションを落ちたあと1年間研究したことの成果だったりもする?

 

あ、確かに、そこで意識が高くなったのかもしれないです。

 

――例えばどんな研究をされていたんですか?

 

先輩方の握手会レポを調べて、こうやっているんだと学んだりとか。握手会をしたことがなかったから、ファンの方がどうやって話してくださるのかがわからなかったので、こうやったらこんなふうに返してくださるんだって、いろんな先輩のやり方を調べて学んで、シミュレーションをずっとしていました。自分がAKB48に入った姿を想像して。

 

――それ以前にも別のことでそういう研究やシミュレーションはしていました?勉強ができるようになりたいからできている姿を想像して、もっとこうやればできるようになるんじゃないかと考えたりとか。

 

はい。中学受験をしたんですけど、その時も自分の中で考えてやっていました。

 

――先を考えての努力は苦にならない?

 

いや、苦です(笑)。苦なんですけど、報酬をつけてもらって頑張っていました。勉強を頑張ったから受験の1カ月前に欲しいものを買ってもらったりとか(笑)。

 

――中学受験の話が出ましたけど、勉強は得意な方ですか?

 

得意不得意があります。数学が本当にできなくて、国語は昔から得意です!

それはきっと、多分、今の活動でも役立っているように思います。歌詞を読んで感情移入しやすいので。歌う時に歌詞についてとても考えます。歌詞をもらった時に節というか段落で起承転結を分けて、歌詞のここの部分ではこうだったけどこうなっちゃったのねとか考えて歌っています。

 

 

 

次ページ:初めてのソロコンについて

2 / 5