MUSIC FOR ALL, ALL FOR ONE

2011/12/28 更新
2011年12月23日(祝)・24日(土)・25日(日) 国立代々木競技場第一体育館

MUSIC FOR ALL, ALL FOR ONEレポート

■12月23日(祝)

家入レオ

  レコチョク主催のライブイベント『MUSIC FOR ALL, ALL FOR ONE』が12月23日から12月25日までの3日間、東京・代々木第1体育館で行われた。初日12月23日には「好きだよ。〜100回の後悔〜」が年間レコチョクランキング(シングル・ダウンロード部門)で1位に輝いたソナーポケットや、テレビCM『消臭力』で人気のポルトガル出身少年歌手、ミゲル、トリにはトータス松本が登場し、約1万人のファンとともに一足早くクリスマスを祝った。

  オープニングアクトを務めのは、来年2月に発売するデビューシングル「サブリナ」がアニメ『トリコ』のエンディング曲に起用された家入レオ。同曲をのびのびと歌い上げた家入は「みなさん最後まで楽しんで帰って!」とあいさつしイベントの幕開けを元気に盛り上げた。

lecca

  南国を思わせるリズムが響く中、半ズボンに素足姿で登場したキマグレンは、クリスマスプレゼントとして新曲「PRIDE」を披露。ヒット曲「LIFE」ではクレイが「ついて来れるかー!」とあおり、頭上でクラップをしながら会場と一つになっていた。

  女性ダンサー4名と登場したleccaはセクシーなダンスをしながら、パワフルな歌声で会場を圧倒。「音楽で一つになる空間が今日ここにあります」と呼びかけると「ちから」ではファンとともに左右にダンスし、フロアに笑顔を広げていた。


矢井田瞳

  矢井田瞳は「同会場でライブをするのは初めて、すごい楽しみにしてきました」と「My Sweet Darlin’」「恋バス」などヒットソングを次々と歌い上げた。ソナーポケットはボーカルのeyeronが「こんなに盛り上がるみんなの前で歌えて幸せ」と語り、喜びを爆発させるかのように「ネバギバ!」など4曲を熱唱。レコチョクユーザーからの支持を多く集めていることもあり、ファンの多くは口ずさみながらステージに声援を送っていた。

  パーティーアクトとして出演したミゲルは、「ジングルベル」をアカペラで歌ったほか、「みんなも一緒に歌ってー!」と、「消臭力のうた」を観客と合唱。どんどん大きくなる「ララララー」の声にミゲルは、「ありがとう」と日本語で感謝していた。九州男はノリのいい楽曲で、タオルをクルクルと回しながらフロアと盛り上がったほか、「TSUBOMI」ではleccaを呼び寄せるサプライズで観客を喜ばせた。


トータス松本

  同イベントがソロ初のステージとなったレミオロメンの藤巻亮太は、「全部新曲なんですけど、まっさらな状態で心に音楽を届けたい」と、疾走感ある「ハロー流星群」、温かさが広がる「光をあつめて」など幅広い楽曲を披露。真っ直ぐ前に思いを届けるような歌声に、観衆は息を飲むような表情でステージを見つめていた。

  トリを務めたトータス松本は「マイウェイハイウェイ」などソロ曲のほか、「ええねん」「バンザイ〜好きでよかった〜」などウルフルズの楽曲も熱唱。トータス松本は「今日、仕事納めでね。ちょっと早いなと思って。でも呼ばれてもいないのに紅白歌合戦に出るわけいかんしな」と肩をすくめたが、「今年はいろいろあったけど、来年も頑張ろうぜ!オレも頑張るから!そういう気持ちを込めて歌います!!」と、ウルフルズの代表曲「ガッツだぜ!!」を鼓舞するような歌声で披露。沸き立つフロアを大きく揺らした。

取材・文:西村綾乃



■12月24日(土)

AKB48

  倖田來未が体調不良により出演を辞退することとなり、波乱の幕開けとなったこの日の公演だが、韓国発の現役女子高生シンガーソングライターJUNIELが、オープニングアクトでいきなり魅せた。キュートなビジュアルとは対照的であるマイナーコードを爪弾きながら、健気過ぎる声で切なさを爆発させて、大歓声を一身に浴びる。また、本編のトップバッターを飾ったFUNKY MONKEY BABYSは、「KARAさん目当てで来たお客さんと、AKB48を目的で来たお客さんから、嫌われないこと!」と笑いを生みつつも、「少しでも前向きな日々を過ごせるように」と披露した「あとひとつ」では涙を誘った。

  AKB48は高橋みなみのカウントから、いきなり「ヘビーローテーション」で会場を扇情。その後も大ヒット曲を連発する中、MCでは「メリークリスマース!」とみんなで叫び、クリスマス・イブということで「“恋人と観に来たよ”っていう方!」と峯岸みなみが客席に尋ねると、意外とカップルは少ない現実が露わになる場面も。また、続くきゃりーぱみゅぱみゅはお姫様のような姿で、代々木をポップでカラフルな「PONPONPON」ワールドへ染め上げていく。そして「くるくるくる……」と言いながら退場すれば、今度はあやまんJAPANがサプライズ出演し、「ぽいぽいぽいぽぽいぽいぽぴー」で下ネタ連呼。めくるめく世界観の変化ぶりで客席を盛り上げていく。

あやまんJAPAN

  セクシーかつガーリーな衣装で登場したBENIは、「着うた®」を中心に大ヒットした楽曲たちを披露。イブに絶対歌いたかったという「Darlin'」も「世界一大好きな人を思い浮かべて聴いて」と披露し、この夜に相応しい空間を創造した。続くCrystal Kayはバンドを従え、新曲「Superman」などで開放的なムードを創りつつ、終盤では「Tonight!」のコール&レスポンスで会場をひとつに。満面の笑みで「みんながNo.1だぜ!」と叫んだ。また、KREVAは「ホンモノだけ選ぼうぜ」「今日からはこれが基準」と、いきなり宣戦布告とも受け取れる攻撃的なフレーズを繰り広げ、観客と真っ向勝負。一切媚びないアクトの最後には「立ち上がって応援してくれた俺のファン全員、ありがとう」と、真摯に感謝を告げた。

JUJU

  「カップルでいらしてる方?」と挙手させておきながら「ふーん」と反応し、笑いを誘ったJUJUは、大切な人を想い起こさせる楽曲を多数熱唱。今年最後のライブということで、大好きなジャズナンバーも披露しつつ、その類稀なる歌唱力で聴く者を圧倒した。この日のトリを務めたKARAは、クリスマスらしい白い衣装で登場。1曲目に「ミスター」を用意し、ヒップダンスで観客を熱狂させていく。その後も「皆さんと過ごすことができて、本当に嬉しい」とハイテンションにヒット曲を連発。また、「お呼びですか〜」とアンコールに応えると、ふわふわした肩掛けを揺らしながらXmasバージョンの「ウィンターマジック」を披露し、「また会いましょう」「あっついクリスマス!」と笑顔でステージを後にしている。

  なお、すべてのライブが終わると、ステージのスクリーンには「日本の皆さん。この一年、お疲れ様でした。」というメッセージが。そして、ジョン・レノンの「ハッピー・クリスマス(戦争は終った)」や「イマジン」で観客を聖なる夜へと送り出した。

取材・文:平賀哲雄



■12月25日(日)

SHINee

  『MUSIC FOR ALL、ALL FOR ONE』、最終日。
オープニングアクトとして登場した男性デュオ“BREATHE”が叙情豊かなハーモニーを響かせた後、SHINeeのライブがスタート。観客が一斉に立ち上がり、「オンユ!」「ジョンヒョン!」とメンバーの名前を叫びまくる。まるでワンマンライブのような雰囲気のなか、「JULIETTE」「LUCIFER」といったヒットチューンを連発。エレクトロ系のサウンドとシャープなダンス、カラフルなビジュアルがひとつになった、きわめて魅力的なステージを見せつけた。

  この後は、ロックバンド3組が続けて登場。まずは、路上ライブで培ったパフォーマンスで客席とステージの距離をグッと縮めたSPYAIR。「BEAUTIFUL DAYS」(ドラマ『ドン☆キホーテ』主題歌)など、へビィなサウンドと親しみやすいメロディを共存させた音楽性をアピールした。続くNICO Touches The Wallsは、エスニックなフレーズを絡めたアップチューン「バイシクル」(ドラマ『11人もいる!』主題歌)、冬の情景が浮かぶようなロック・バラード「かけら-総べての想いたちへ-」などバラエティ豊かな楽曲を披露。会場中にハンド・クラップが鳴り響いた「手をたたけ」の盛り上がりも印象的だった。


flumpool

  「こんにちは、FTISLANDです!」(阪井一生/G)、「違う違う! flumpoolです!」(山村隆太/V)というやりとりで会場を沸かせたflumpoolは、真摯なメッセージ性を持った楽曲をまっすぐに届けてくれた。特に「2011年、いろんなことがあったけど、みんなといっしょにいるこの時間の幸せをかみ締めたいです」(山村)のMCの後で放たれた「君に届け」は強く心に残った。



ヒルクライム

  イベント後半はJAY'EDから。エレクトロ・テイストを取り入れた「Everybody」、「大事な人を思い浮かべながら聞いてください」というコメントに導かれた「ずっと一緒」など、豊かな表現力をたたえたボーカリゼーションで観客を惹きつける。続く三浦大知は、その最大の魅力である”ダンス&ボーカル”をストレートに体現。最新鋭のR&Bトラックと切れ味鋭いダンス・アクト、そして、心地よいグルーヴを感じさせるボーカル。「White Cristmas」のアカペラを含め、そのパフォーマンスは世界レベルと言っても過言ではない。

  そして、3日間続いてきたイベントはついにクライマックスへ。アルバム『RISING』をリリースしたばかりのヒルクライムは「ライブでしか聴けない音、見れないことにこだわってます」(TOC)という言葉通り、6人のダンサーを交えた「トラヴェルマシン」、音源には収録されていないリリックを加えた「春夏秋冬」など、レアな演出を次々と見せる。「この日のために作ったと言っていいと思います」(TOC)という「マイクリスマスキャロル」も、ロマンティックなムードをたっぷりと生み出していた。


  ラストを飾ったのは、横浜アリーナ公演(12/23、12/24)を成功させたばかりのFTISLAND。「他のアーティストのライブもすごくカッコ良かったです。素晴らしいクリスマスプレゼントでした」(イ・ジェジン/Ba)、「そうだね。でも、負けないぞ!」(イ・ホンギ/V)と、気合いの入ったライブを展開。ポップな手触りの「Brand-new days」、切ない気持ちが伝わるバラード「Distance」、アンコールで披露したアップチューン「Flower Rock」など、ロックバンドとしての幅広い魅力をダイレクトに示した。K-POP勢から気鋭のロックバンド、ヒップホップまでジャンルを超えたアーティストが出演、“音楽でひとつになる”というテーマがしっかり伝わってくる最終日だったと思う。

取材・文:森朋之