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オールド・マン・リバー

更新
2008/02/29

コメントムービー

オールド・マン・リバー コメントムービー

オールド・マン・リバー

インタビュー/レビュー

オールド・マン・リバー
(photo by www.kazumichikokei.com)

ニュー・アルバム『グッド・モーニング』

  シングル「ラララ-みんなのうた」が全国ラジオ洋楽チャートで2週連続1位と大ヒット中、“オーストラリアのうたのおにいさん”との異名を持つオーガニックでピースフルな歌うたい、オールド・マン・リバー。2月の単独来日公演に続いてサマーソニック08出演も決まり、ノリにノッている彼に直撃インタビュー!

――デビュー・アルバム『グッド・モーニング』ができあがった感想を聞かせてください。

「アルバムが完成したのは、すごくいい気分だよ。なんていうのかな・・小さいときに学校で数日間の小旅行に行って、慣れてないトイレだったからずっとトイレに行けずにガマンしてたんだけど、家に戻ってよーやくトイレに入れたときみたいな、そんな感じかな。」

――あなたのアルバムからは、本当にピースフルなオーラを感じますよね?あなた自身のどこからそういったものが湧き出しているのだと思いますか?

「うーん、僕は音楽というものをすごくリスペクトしているんだ。音楽には全くエゴというものがないから。音楽は音楽のためだけにそこにあるものなんだよ。空気の中にね。ミュージシャンであること、そしてそういったエネルギーを作りだすことができること、そしてその音楽に合わせていつだってダンスできるということを、とてもラッキーだと思うし、恵まれてると思っているんだ。でもソングライティングでもパフォーマンスでも、そしてレコーディングでも、本来のピュアなままの音楽をキープできるように心がけているよ。それに凄いことだと思うんだけど、ショーをする度に、僕はそこにいて、今という時間にいる、それが音楽のパワーでもあるんだよね。だからとても気持ちがいいものなんだと思うんだ。」

――ずっと訊きたかった質問をします。折り紙のクジラがCDに入ってますが、あれは誰のアイデア?

「僕と友達のTamir Davidのアイデアだよ。彼はアーティストで、ふたりでアルバムのジャケットのアイデアを考えていたんだけれど、行きづまってたんだ。まったくどうしたいのか、どんなジャケットにしたいのか分からなくって。それでただ話しながら、夜通しDVDを見ていたんだ。それで、ある晩カーペットに寝転びながら、朝の3時ぐらいに突然ひらめいたんだよ、“クジラのオリガミをやろうよ!”って。」

――天才的ですね。

「でしょ。最初は普通のオリガミを折っていたんだけど、グーグルでオリガミを探しすと、何でも出てくるんだよ。で、僕がすごく影響を受けたDVDがあって、その話をしていたんだけれど、そのDVDのオリガミを作ろうってことになったんだ。そのDVDというのは、ある人が出てきていろいろな物語を話すDVDなんだけれど、その中に “ジョナとクジラ”という物語があるんだ。クジラが人間を呑み込んでしまうんだけれど、その人はクジラの中でも生きながらえる。何日かクジラの中で寒くて震えているんだけど、やがてクジラはその人間を吐き出すんだ。で、そのDVDで話をしている人は、その物語が示唆する本当の意味について分析するんだけれど、僕たちはその考えにものすごい驚かされたんだよ。」

――ちなみにクジラにはどんな意味があるの?

「そのDVDの人が言うには、彼は、ジョセフ・キャンベルっていう素晴らしい神学者なんだけれど、彼によると“水”は“意識下”を象徴するらしいんだ。そして水の上にあるものは“意識上”にあるもの、なぜなら光の中で見ることが出来るからね。でも水の中にあるものは、見えないし、未知のものだ。海に行ったときにそういう経験があるだろう、“うわー、海の中に何かいるけれど見えない!”というような。そうすると“サメじゃありませんように!”とか思う。つまり未知のものには常に脅威を感じる。なぜなら分からないからだ。だからキャンベルがいうには、クジラが象徴するのは、つまり水の中にある巨大な生物は、生きることにおける最大の無意識な部分なんだそうだ。そしてクジラに呑み込まれるというのは、そういう未知のものに自分が呑み込まれた状態を意味する。そしてしばらくの間、その未知のものとともに過ごし、自分の知るところのものにしようとする。そしてやがて現実に吐き戻され、そして変化が訪れる。」

――アルバムのテーマにしてはすごく深い意味があるんですね。

「それにクジラは作るのが簡単だからね。腹の部分も首の部分も必要ないでしょ(笑)。」

ライブレポート

オールド・マン・リバー
(photo by www.kazumichikokei.com)

  “ミナサン、コンニチハ〜”と温厚な笑みを満面に浮かべて登場したオールド・マン・リバー(以下OMR)。黒いベスト、黄色いTシャツ、緑色のギター・ストラップ、そして何処となくボブ・ディランを彷彿させるモジャモジャヘアが印象的だ。そんな彼がアコースティック・ギターをゆるやかにストロークし、まず披露してくれたのは「ウォッチング・イット・オール」。目を閉じ、一心に歌う姿がステージ上に柔らかに浮かび上がる。素朴だが深みたっぷりのメロディと歌声を浴びながら、お客さんは瞬く間に心をつかまれていた。

  2曲目“オープン・アップ”が終わり、ステージ上には女性サポート・メンバー、ロージーが登場。ここからはOMRの多彩な音楽性が開花してゆくこととなった。柔らかなハーモニーが広がった「ベター・プレイス」は、まるで子守唄のように優しく揺れる。ロージーのシタールと共に演奏された「サンシャイン」は、サイケデリックで妖艶なエネルギーをたっぷりと堪能させてくれた。

  このようにヴァラエティに富んだ楽曲を展開しつつ、お客さんとのコミュニケーションに抜群に長けていたのも、OMRの特筆すべきポイントであった。“みんなと一緒に歌いたいんだ”と、お客さんに呼びかけて始まった“ユー・アー・オン・マイ・マインド”では、お客さんをあっという間に巻き込み、コール&レスポンスの輪を場内一帯に広げていた。そして、「ウェディング・ソング」では、なんと客席に降りて歌い始めたのだ。彼をグルリと囲んでお客さんたちが歌声に耳を傾けている光景は、ライヴというよりもホームパーティーのようなアットホームさであった。

  そして、ライヴの終盤でもOMRのお客さんを和やかに沸かせるミラクル・パワーが、ますます冴え渡っていった。“日本語でTROUSERSって何て言うの?”とお客さんに訊き、“ズボン!”という答えが返ってくると、“ズボ〜ン”と嬉しそうに発音し、スタートしたのは“トラウザーズ”。カントリー調の「テーブル・フォー・2 」では、“一緒にクラップして!”とお客さんに呼びかけ、みるみる内に陽気な手拍子を巻き起こしていた。

  本編は少々意外なリアーナの大ヒット曲「アンブレラ」のカヴァーで、しっとりと幕を閉じた。しかし、まだまだ終わってもらうわけにはいかない。アンコールを求める歓声が場内を熱く揺らす。お客さんが待ち望んでいる曲はもちろん「ラララ-みんなのうた」だ。その声に呼ばれてニコニコと再登場したOMR。そして、彼は驚きの提案をしたのであった。“一緒にステージで歌わない?恥ずかしがらないで”。彼の呼びかけに応じて、10人ほどのお客さんがステージ上に並ぶこととなった。急遽結成されたコーラス団、OMR、フロアのお客さん。それぞれの歌声が幸福な融合を果たして響き渡った“ラララ―みんなのうた”は、あの場にいた全ての人にとって忘れられない美しい思い出となったはずだ。

  日本人は概してシャイであり、ノリの良いコール&レスポンスどころか、ステージに上がって一緒に歌うなんて、なかなか出来るものではない。しかし、そんな常識を軽々と飛び越え、歌を通してお客さんと心の底から繋がり合う空間を実現したOMR。“オーストラリアの歌のお兄さん”というキャッチフレーズで呼ばれているのも納得。健やかな魅力が大いに炸裂した日本初ライヴとなった。

TEXT/田中大

ニューリリース

グッド・モーニング

オールド・マン・リバー

ニュー・アルバム
『グッド・モーニング』

BVCP-25123
\1,980(税込)
2008/01/23
BMG JAPAN

収録曲

01.サンシャイン
02.トラウザーズ
03.ベター・プレイス
04.サマー
  • 着うた®
  • 着うたフル®
05.ビリーヴ・イット
06.ウエディング・ソング
  • 着うた®
  • 着うたフル®
07.ラララ-みんなのうた
  • 着うた®
  • 着うたフル®
  • ビデオクリップ
  • 着信ムービー
  • RBT (待ちうた、メロディコール)
  • 着信メロディ
08.ロング・ウェイ・フロム・ホーム
09.タイム
10.ミッドナイト・イン・クイーンズランド
11.オール・ザ・シングス
12.テーブル・フォー・2
  • 着うた®
  • 着うたフル®
13.ラララ-みんなのうた(デスペラード/夕暮れヴァージョン)
  • 着うた®
  • 着うたフル®

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