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コブクロ

更新
2005/04/28

コブクロ
新曲「ここにしか咲かない花」

家庭の事情で施設にあずけられた少女・瑠璃が、過疎を救うために里子としてやってきた沖縄の離島・鳩間島を舞台にしたハートウォーミングなドラマ『瑠璃の島』。コブクロの新曲「ここにしか咲かない花」は、そのドラマの主題歌として書き下ろしたもの。二人は楽曲制作前には鳩間島を訪れ、実際に島の大自然に触れたり、そこに暮らす人とも交流をはかったという。二人から島の人へ、同じ目線で語りかけるようなこの曲は、“生きる意味”をも考えさせられる力強いメッセージを持った曲だ。

――「ここにしか咲かない花」は、ドラマの主題歌として作られた楽曲ですが、意外にもドラマの主題歌の書き下ろしというのは初めてなんですね。
小渕健太郎(以下、小渕)「そうなんですよ。明らかに今までの楽曲とは成り立ちは違いますよね。当然ですがドラマの脚本がありますし、ストーリーも1から10まで完成されたものがあるわけですよ。だから楽曲を書くときにいちばん気にしたのは、ストーリーを追ってもしょうがないということだったんです。ストーリーはドラマでやっていることですから、それを裏で支える“裏メッセージ”みたいなものを、自分たちの人生の中からちゃんと出せればいいかなぁと。じゃあ、僕らとしてはどうなのよっていうのは、鳩間島に実際に行ってみるまではわからなかったんですね」

――作詞のために島に行くっていう行為も、なかなかしないことですよね。
小渕「今回の場合は場所がまずすべてだと思ってたんですよね。僕も田舎育ちですけど、そんなもんじゃありませんでしたね」
黒田俊介(以下、黒田)「田舎っていう括りじゃないですもんね。南極とか行くのと同じような感覚なんじゃないですか。今いるココとは、まったく別世界。インドに行って人生観変わる、みたいな。お金を使うって言っても駅の売店のようなお店が1つあって、あとは東京では考えられないような、お酒とソフトドリンクが一緒になってる自動販売機くらい。それ以外は全部自給自足ですよ。しかもひとりでは生きられない。ヤギを飼ってる人がいたと思ったら、鴨を飼ってる人がいて、それを晩ご飯に出してくれたり。突き詰めていくと、そういう生活って、もともとあった生活で、本来は誰かとつながらないと生きて行けない。お金なんてなんの意味もないですから、何かあったら隣の人に助けてもらったり、助けてあげたり。近所付き合いって言葉すら存在しない。つながっておかないと生きていけないから。すごいところだと思いましたね。僕は団地育ちなので、そのカルチャーショックたるや、すごかった」
小渕「でも、最初は殺風景で人がいないとか、物悲しくて淋しくてっていう印象が強くて、なかなか筆が進まなかったんですよ。でもある時に島のおじさんが“出来た歌があったらいちばんに聞かせてほしい”って言ってくれたんで、そこで届ける相手がしっかり見えたことで、ゴールも見えたんですよ。そこから書き出したっていう感じですね」

――歌詞からは「生きること」っていうのが全体からにじみ出ていますが。
小渕「生きること・・・まさにそうですね。種を植えて花が咲いて。でも自分の咲く場所を決めることが出来た花なんて1つもないわけで。どっかから飛んで来たり、落ちて来た場所がたまたま咲く場所だったっていう。でもどの花も同じようにキラキラ咲いているってところには、すごくメッセージがあると思うんですよね。ちょっと真似出来ない。人間は場所を選ぶし、生まれた場所なりの生き方をしてしまうと思うので。今回は鳩間島に行ってわかった寂しい感じとか、でもそこには元気いっぱいの人が育っていて、子供たちがニコニコしていて、見たこともないような、ここにしかないような花が本当に咲いていて。喜びも悲しみもすべて一つに束ねてグングン育っていくことって、都会では無理だなって。都会は栄養ばかり与えてしまうと思うので、厳しい環境を与える勇気を持った大人達はいないじゃないですか。でも鳩間島ではそうじゃない部分がたくさんあった」

コブクロ ――作るときだけじゃなく、レコーディング中の鳩間島の風景は浮かびました?
小渕「そうですね。実は曲を作ってから、もう一度鳩間島に行ったんですよ。音楽室に島の人を40人ばかし集めて、アコギ一本で唄ったんですけど、その時の感じはずっと忘れないですね。あそこが曲のふるさとなんだって。作ったのは大阪とか東京でしたけど、鳩間島で演奏したことで、届けたい人に届けることが出来て、その人たちがエネルギーを返してくれたときにはじめて結び合って、曲が息吹を持ったという感じがすごくしましたね」 黒田「この歌は最終的には島の人に書いた曲ですからね。島の人の前で演奏するときも、こんなに緊張することないってくらい緊張したんですよ。Aメロがはじまったくらいから、聞いてる人が泣いてるんですよ。島の人たちにとって、このドラマに出てくるストーリーは重要なことやし、それを歌にするってことを任された僕らの立ち位置もよくわかったし。いちばんビックリしたのは、唄い終わったときにいちばん泣いてたのは小渕だったってことなんですけどね(笑)。でもあの風景が、あの気持というか、僕らはなんのために歌を唄って、誰に届けようとしているのかっていうことがわかるシチュエーションって、あれ以上のものはないと思うんですよ。同じ歌を何回も唄うとマンネリ化してくることもあるんですけど、そのたびにいちばん思い出さなあかんのはあの風景でしょうね。そういう意味でも、今後のこの歌のためにも鳩間島で唄えたのはすごく良かった」
小渕「そういうふるさとがちゃんとあるって、曲にとって本当に幸せなことなんですよ。僕らにとってはこの歌は、あの音楽室でゴールを迎えているんです」

――カップリングの「六等星」はライヴ感たっぷりですね。
小渕「シングルを書き終えて思うことはツアーのことや、お客さんの顔なんです。『ここにしか咲かない花』ともう1曲ライヴに持って行ける新曲があるなら、ツアーでの演奏を楽しみにしてくれるような前向きな軽快な曲がいいなぁと思ってたんですよ。だから作る前からアップテンポなものにしようとは思ってた。そこにメッセージがふつふつと流れているような曲がいいなぁと」

――「一等星」じゃなく「六等星」というところにリアリティを感じました。
小渕「時代的にはいろんなところに目が向けられているわけじゃないですか。ネットしかり、個人個人がすごくフィーチャーされている。昔とはだいぶ変わっている。みんながみんな自分で自分に光を与えられる時代になっている。小さな光の可能性がすごく強い時代なんですよ。僕らの曲を聴いてくれる人もいろんな方がいますけど、そういう人にも自分の中の見えてないいいところに気付いてもらえたらいいなって」

――ところで、お二人は携帯をよく使うほうですか?
小渕「携帯と共に歩んでいる人生なんで、機種もいつも最新機種ですね。(機種変更可能になる)10ヶ月待つのがダサイ(笑)。待てないんですよ」
黒田「俺は半年してやっと“こんな機能あったんや!”って気付いて、10ヶ月でやっと使いこなしたくらい。2年でやっと馴染む」

――着信音へのこだわりは?
黒田「小渕は、ごっつぅダウンロードしてるよな!」
小渕「わははは。今はスティーヴィー・ワンダーの“sir Duke”がお気に入りですね」
黒田「僕は着信音よりゲーム派。ゲームをやるために買った携帯にドラゴンクエストの着信メロディがついてたんで、全部それです(笑)」
小渕「実は自分達のサイト(Club kobukuro)で着信ボイスを作ったこともあるんですよ。“ビジネスチャンス!”って言うんですけど(笑)。リリースしてない曲をツアー前に配信したり。実は路上ライヴをやってるときに、来週の路上ライヴで唄う新曲のドレミファで書いた紙を、来た人に配ってたんですよ。それをみんなちゃんと打ち込んでくるお客さんもいて、お客さんになんとなくイメージを掴んでもらって、新曲を唄うってこと実験的にやってましたね。だから、これからも携帯を使っていろいろ面白いことが出来たらいいなと思ってます」

INTERVIEW&TEXT/大橋美貴子

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ニューリリース

ジャケ写
コブクロ
New Single
「ここにしか咲かない花」

WPCL-10188
1,260円(税込)
2005.05.11
WARNER MUSIC JAPAN
収録曲
01. ここにしか咲かない花 うたうた
02. 六等星
03. ここにしか咲かない花 -カラオケ-
04. 六等星 -カラオケ-

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