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スティング本人には、クラシックに挑戦したなどという意識はないだろう。そもそもポリスはパンク・バンドを装っていたものの、最初から多彩な音楽の要素を内包していたバンドだったし、英国人であるスティングの音楽人生がクラシックと無縁だったとは思えない。もっともスティングよりはるかにクラシックに精通しているのが、90年代初頭から彼の活動を支えてきたギタリストのドミニク・ミラー。スティングは、このバークレー音楽院とギルドホール音楽院でクラシックを学んだ男のクラシック・アルバム『スムース・ギター~シェイプス』で「アヴェ・マリア」をプラシド・ドミンゴと一緒に歌っているが、その時にスティングはドミニクからリュートを贈られ、リュートとリュート音楽にのめり込むようになったという。<br> 僕は、82年頃に読んだサンリオSF文庫版フィリップ・K・ディックの『流れよ我が涙、と警官は言った』をきっかけに名曲の(4)を知り、以来、数は多くないが、ジョン・ダウランドの作品を耳にしてきた。もちろん、スティングの音楽はポリスのデビュー時からずっと聴き続けてきたが、このような聴き手にとって『ラビリンス』はきわめて親しみが感じられるアルバムだ。まずスティングはことさらにヴォーカル・スタイルを変えているわけではないので、違和感はない。それと僕は、前々からスティングの硬質で寒色系で物憂げなハイトーン・ヴォイスを聴くと、北ヨーロッパの深い森と古城を想起するので、彼の歌とリュートの響きの相性はすごく良いと感じる。エディン・カラマーゾフのリュートの演奏は、匂うばかりの気品をたたえており、曲によっては官能的な香りすら漂わす。故ジェフ・バックリィは、ベンジャミン・ブリテンの作品をレパートリーにしていた。よって僕はバックリィがブリテンの作品集を残していてくれたらと夢想したことがあるが、本作を聴いて、スティングが歌うブリテン集もいいかなと思っている。(CDジャーナル)
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