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ひと頃よく新聞雑誌などに使われた常套句をそのまま流用すると、"動乱の60年代"から"しらけの70年代"へ。その転換期に登場したロックやフォークやポップスの先人たち--その後のJ-POPにつながる道を切りひらいた、いうところの"アラ還"世代の活躍がめだつ。細野晴臣、松任谷由実、加藤和彦、鈴木慶一といった常連組に加えて、最近は小坂忠が8年ぶりに新作を出したし、吉田拓郎も6年ぶりのフル・オリジナル・アルバムで仲間入り。ということで早速試聴にかかると、いきなり「ガンバラナイけどいいでしょう」と来て、一瞬肩すかしに会ったような気にさせられるのは、そのへんがいかにも拓郎らしい真っ正直なイタズラっぽさだともいえる。"もとめない""くらべない""がんばらない"は00年代を生きる現代人の心得として識者たちが説く三大標語のひとつ。一見そうした風潮に乗っているだけのように映らないでもないその姿勢は、しかしじつはそれこそ60年代と70年代のはざまに登場して以来、つねに時代のはざまを生きつづけてきたその"ぶれ"のなさを表わしているようにも見える。政治や既成社会への異議申し立て。60年代のカウンター・カルチャーを支えたのがそれだったとすれば、その破れから生じた"がんばらない"というかたちのカウンター・カルチャー。それから40年を経過した現在の視点に立ってみると、そのあたりの力学の推移が手にとるように見えてくる。変わったのは拓郎ではなく、彼をとりまく世界のありようであり、その変化がもたらす彼と世界との関係なのだ。 そう思って聴くと、ここにはかつてあった拓郎世界のすべてが、キャリアを加え病を超えてふっきれたぶん、肩の力を抜いて彼自身が楽しみながら歌っている感じがとてもいい。(CDジャーナル)
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