アルバム
AAC 128/320kbps | 150.0 MB | 1:05:15
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前作『Golden Green』ですべてを包み込むような、大きな歌に回帰したUA。2年ぶりとなるオリジナル・アルバムは、第2子の妊娠と出産、そして混沌としたインド旅行を経て、"花"と"刺す"という両極の意味を内包した彼女の名に象徴される二元論的な視点から自らを解き放ち、世界とのフレッシュな再会を果たした作品だ。愛娘が口にする言葉でもある"あった"というアルバム・タイトルにはそのたしかな手応えが凝縮されている。夢と現実、清濁併せ持ったありのままの風景を正面から描き受け入れる心の余裕と混沌としたなかにあっても大切な何かを捉えて離さない澄み切った眼差し。そうしたものが音とことばを通じて、すっきりと伝わってくるのが本作の特徴だ。<br>サウンド面では、先行シングル「2008」を手掛けた内橋和久、LITTLE CREATURESがそれぞれ3曲、BOREDOMS/OOIOOのYOSHIMIO、半野喜弘、YAMP KOLTこと藤乃家舞がそれぞれ2曲、また、前作で久々の再会を果たした朝本浩文が1曲プロデュースを担当。さらにはエンジニアにZAK、益子樹、内田直之ら、プレイヤーにOLAibiやBuffalo Daughterの大野由美子、権藤知彦や中島ノブユキといった錚々たる面々を迎えて作り上げられた楽曲は、妊娠から産後にかけての制約があるなかで録音されたこともあり、地に根ざしたビートやグルーヴというテーマを除き、その行方は現場に委ねたという。その結果、フリー・ジャズや奄美シマ歌を含むワールド・ミュージック、エレクトロニカといったさまざまな音楽要素をちりばめながら、ホーンやストリングスを絡めるという、場合によっては難解なアレンジに傾きかねないプロダクションもUAの晴れやかな心情と同じく明快なベクトルでまとめられ、さらにはそこに彼女のヴォーカルが乗ることで普遍的な歌へと美しく昇華されている。白眉はベースもプレイする細野晴臣とのデュエット(12)。懐かしくも同時に新しいその響きは世代を超えて伝わっていきそうな本作の可能性を象徴している。（CDジャーナル）
アーティスト情報
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微熱UA
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雲がちぎれる時UAアコースティックなポップ・ミュージックとしてのフォーマットを取ってはいるものの、UAのヴォーカルが圧倒的な迫力で迫る6thシングル。哀愁漂うメロディと魂を揺さぶる歌声に、思わず身震いしてしまうほどの名曲。（CDジャーナル）
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リズムUAMONDO GROSSOの大沢伸一プロデュースの5thシングル。クラブ系ミュージックのツボをおさえたベース・ラインとホーンで構成されたミディアム・チューン。この曲によってシンガーとしての地位を確固たるものとしていった。（CDジャーナル）
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微熱 (秋)UA
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Golden greenUA松本治のフリューゲル・ホルンがフィーチャーされた、内橋和久による異色のアシッド・ポップ「黄金の緑」の英語ヴァージョン。トラックは「黄金の緑」と同じだが、英詞になったことによって無国籍度が一段とアップしている。（CDジャーナル）
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Touch me notUA羽鳥ミホが詞曲を手掛けた、ゆるやかなメロディをもったナンバー。内橋和久のスライド・ギターと松本治のフリューゲル・ホルンをフィーチャーし、和みのあるUAのヴォーカルをプラスした、エキゾティックなヒーリング・ナンバー。（CDジャーナル）
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MoriUA植物や動物たちが共鳴し合うようなアンビエントな作品。序盤に占領していた不穏なエレクトロニック音が消え、オーガニックな雰囲気漂う世界へと展開するさまが興味深い。森に潜む確かな鼓動を感じずにはいられない。（CDジャーナル）
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Like a soldier antUA葛藤と苦悩、無意識のうちにひとり歩きする恋心を歌ったラブ・ソング。ひたすらに重低音を効かせた重厚なバック・サウンドは、兵隊の行進そのもの。揺れ動く心と平行するようなヴォーカルのハーモニーが美しい。（CDジャーナル）
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TasogareUA懐かしさとモダンが同居するUA流ポップ・ソング。歯切れの良いAメロから叙情的なサビ部分までがストーリー性に満ちている。「私は夜だった」にはじまり、昼からたそがれへと変化していく際の情景を描いた歌詞も秀逸。（CDジャーナル）
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BeaconUA淡々とした一定のビートと、空中を流れるようなゆったりとしたサウンドのアンサンブルが美しい。思わず口ずさみたくなる日本語のような英語、英語のような日本語、青柳拓次とのツイン・ヴォーカルも新鮮で面白い。（CDジャーナル）
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Moss staresUAエレクトロニック・サウンドを前面に押し出した、オーガニックな空気感漂う楽曲。研ぎ澄まされたウィスパー・ヴォイス、たおやかなアコースティックの音色に耳をすますと、太古からの時の流れを感じられそう。（CDジャーナル）
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NijiUA天から降り注ぐような音の応酬に癒される。アフリカの民族音楽を彷彿とさせる打楽器のビートにコミカルなアレンジが加わり、独特の世界観を醸し出しているのも趣き深い。雨の日になぜかワクワクしてしまう気持ちに似ている。（CDジャーナル）
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MichiUAゆっくりと呼吸をするように、ひたすらスロー・テンポで起伏の少ない旋律が印象的。オンドマルトノやダクソフォンといった古典楽器のあたたかく懐かしい音色が、幻想的な雰囲気を演出し、全体をやわらかく包み込む。（CDジャーナル）
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太陽ぬ落てぃまぐれ節UA奄美民謡のカヴァー。呪術的ともいえるアヴァンギャルドなアレンジが、強力な酩酊感を呼び起こし、オーディエンスを一気に宇宙へと引き連れていく。12分にわたる壮大なナンバーだが、それを感じさせないほど至福に満ちあふれている。（CDジャーナル）
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