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ほどよい音量と酒量で聴く分には、きわめて快適な音楽なのに、少しでも小賢しい気分で向き合うと、身震いするくらいの崖っぷちにまで引きずり込まれる。これは、良いジャズ演奏の多くが備え持つ条件のひとつだが、ジョシュアのこのアルバムは、そんな体験をさらに快楽にまで引き上げてくれる、驚くべき力が聴けるアルバムだ。今回、本人の言う主題は、"演奏家は素材とどのように折り合いをつけるべきか"という点。そのひとつの結論を、彼は歌にたとえたうえで、"今日的で、普遍的で、時間を超越した、生きた素材と同化すること"といったふうに言い切っている。これまで通り、音楽がもたらす感興とほとんどブレを起こさない解説には、つくづく感服させられた。つまり僕なりの言葉で言わせてもらえば、ジャズを名詞でなく動詞として扱える彼の意志と勇気、これこそが、流動化しない一貫した、ジョシュアとその音楽の輪郭を形作っていると思えたからだ。その聴きどころはやはり、スティーヴィー・ワンダー(3)、ジョニ・ミッチェル(6)、ボブ・ディラン(7)らの近年ヒットにあるだろう。ジョシュアの世代観をもってすれば、こうした選曲に何も不思議はないが、さすが、と唸らされたのは、凝った編曲のスタンダードの間に織り込んだそれらのナンバーが、まったく異化されず"今回の場面"にぴったりと似合っていることだ。そして、それがなぜかが一番のポイントになるが、ピアニストのメルドーも含めて、彼らは"絶対""最高""極楽"など、そこから上のない表現世界を巧妙に避けながら、音楽のダイナミズムを創り上げている。この、行間を押し広げるようなデリケートなパースペクティヴが、ほとんど因果関係のないように見えた、ガーシュウィンとスティーヴィーの系譜も浮き上がらせたのだ。ただしそのために、あえてハイ・ノートを濁すなど、月並みなフレーズの背後に隠れた、オリジネイターたちの思いも置き去りにしない。なんと完壁な、と痛飲したが、酒の味はどんどん良くなっていった。(CDジャーナル)
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